NPO法人もりねこさまの活動レポート

第4回ピンクゴールドリボン運動助成金の助成先「NPO法人もりねこ」さまから活動報告書をいただきました。
岩手県盛岡市でFIVキャリア専門の保護ねこカフェや避妊去勢手術専門の診療所の運営、保健所からの保護や譲渡活動を実施されています。
機会がありましたら、ぜひイベントや譲渡会へご参加ください。

助成金の財源は、すべてご支援者からの寄付となっています。ご支援いただいた方や当センターの活動に興味をもっていただいた方へ、寄付がどのように利用されているのかをご報告するため助成先の団体に活動報告書の提出をお願いしています。

活動期間 2024年2月~2025年1月

猫の保護と譲渡活動

期間中に保護できた猫は35頭、譲渡できた猫は46頭です。
2023年10月に保護ねこカフェを2フロアから1フロアへ縮小したため、23年度の譲渡数・保護数が例年に比べて減少したことはやむを得ないことかと考えていました。
2024年度は例年程度に回復すると見込んでいましたが、例年がそれぞれ100頭前後であったことと比較すると深刻な状況が続いています。

保護しているノンキャリアの猫は人なれしていない子が多いことも譲渡が進まない一因と考えられます。
しかし、保健所で譲渡不適格と判断される子を引き取って譲渡に繋げることは、私たちNPO法人の存在意義のひとつでもあります。なれていない猫を引き取らないのではなく、預かりボランティアさんの力も借りながらいかに早く人なれさせるか、という点が今後の課題です。

譲渡が進まない現状で引取も滞っており、高齢の方が亡くなられたり施設入所などで残された複数の猫の引き取り相談も毎月のように寄せられています。相談者の親族の方も高齢であることが多く、迅速な引き取りができない状況が続き大変心苦しく感じています。

譲渡促進のために以下のことを検討しています。

  • 店外譲渡会は日中開催のため、その時間帯に参加できない方向けに夜間譲渡会の開催
  • 譲渡会に連れていくことが難しい猫を見学できるよう、通常非公開の診療所2階シェルターでの譲渡会開催
保護ねこカフェの運営

2023年10月にFIVキャリア専門保護ねこカフェとしてリニューアルオープンした施設では、FIVキャリアに対する偏見を払拭する啓発活動とともに譲渡活動を行っています。
リニューアルから1年が経過した2024年10月ころより、FIVキャリアの子たちの譲渡が順調に進み始めました。
FIVキャリアの子たちと実際に触れ合ってもらうことで偏見が払拭されてきたと感じています。

店内ではスタッフが作成した猫のプロフィール映像などをモニターで流したり、イラストで猫を紹介するプロフィールブックを設置しています。活動している猫の動画をInstagramやYouTubeで定期的に配信し、譲渡に繋げる工夫もしています。

譲渡会の開催

もりねこの譲渡会は12回、保護主さんの譲渡会を2回開催し、のべ1942名の方が来場されました。
2024年5月に初めて開催した保護主さんの譲渡会では譲渡決定は1匹でしたが、参加した保護主さんから「ぜひまた開催してほしい」という要望が多く寄せられました。
そのため、第2回は保護主さんともりねこの保護猫が参加する譲渡会として開催し、56名の方が来場。もりねこからは3匹、保護主さんからは5匹に家族が決定し、大変有意義な譲渡会となりました。
特に保護主さんが保護している猫は普段の様子を譲渡希望者の方に直接伝えてもらえ、「いつもの様子や好きなフードを詳しく教えてもらえてよかった」という声をいただきました。

また、初めてFeLVキャリア及びダブルキャリアの猫が参加する譲渡会をもりねこ診療所で開催しました。
参加した猫は3頭でしたが、保健所に保護されていたダブルキャリアの子が譲渡される成果を上げることが出来ました。
岩手県内の保健所でも道の駅などの商業施設を借りて譲渡会を積極的に開催しています。
その場合はFeLVキャリアの子やダブルキャリアの子たちは留守番になってしまうことが多いため、保健所職員の方に譲渡会開催をとても喜んでもらえました。

FeLVキャリア、ダブルキャリアの猫は譲渡会の参加がストレスにならないよう細やかな配慮が必要なため大きな会場での開催は難しいですが、今後の開催も前向きに検討していきたいと思います。

2024年11月開催のFeLV&ダブルキャリア譲渡会でお家が決まった”かかし”くん
2024年12月開催の保護主さん譲渡会

掲載している譲渡会の詳細や最新の活動については、もりねこさまのブログをご覧ください。
もりねこさまの活動をお見かけの際は、温かいご支援をお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました